Google Analyticsを導入したら必ず最初に行うべき9個の必須設定&解説

【この記事の所要時間:約 11 分】

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ビジネスにおけるブランディング、販促、集客には、インターネットの利用が必要不可欠です。とは言っても、ウェブサイトを開設しただけで、勝手に訪問者が集まり、売上が上がるわけではありません。

ウェブサイトの価値を高め、訪問者、そして、リピターを増やしていかなければならないのです。その中でも有効な手段して知られているのが、「アクセス解析」です。

アクセス解析を行うことで、訪問者数、ページの閲覧数、滞在時間、直帰率などユーザーの動向が手に取るように分かるようになります。

そして、Google Analyticsを使えば、これらの情報をすべて無料で解析することができます。

しかし、Google Analyticsというと、設定や使い方が難しく解説されている書籍なども多く、初心者の方からすると、特別なスキル(技術)が必要と勘違いしてしまう方も多いようです。

そこで、今回は、Google Analyticsを導入したら、必ず設定しておきたい9つの項目について解説します。(ユーザーの行動をさらに詳しく分析できるUniversal Analyticsをベースに紹介します。)

1. 外部リンクの測定

Google Analyticsでは、通常、解析対象のウェブサイトから外部リンクがクリックされた場合、計測されません。

ですが、イベントトラッキングという機能を使えば、計測することができます。このイベントトラッキング機能は外部リンクのクリック数測定だけでなく、PDFファイルなどのダウンロード数などを計測する場合にも役立ちます。

イベントトラッキングの設定は、aタグに下記のように記述します。

1-1. Universal Analyticsの場合

<a onclick="ga('send', 'event', 'category', 'action', 'opt_label',opt_value)" href="http://example.com">example.com</a>

aタグに書き加えたコード:
onclick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘category’, ‘action’, ‘opt_label’,opt_value)”

1-2. 標準のAnalyticsの場合

<a onclick="_gaq.push(['_trackEvent', 'category', 'action', 'opt_label', opt_value]);" href="http://example.com">example.com</a>

aタグに書き加えたコード:
onclick=”_gaq.push([‘_trackEvent’, ‘category’, ‘action’, ‘opt_label’, opt_value]);”

黒字の部分は固定です。赤字の部分には、それぞれ下表で解説している内容を記述します。

要素 内容
category イベントのカテゴリー(必須)
action イベントで記録されるアクション(必須)
opt_label イベントに付けるラベル(省略可能)
opt_value 記録されるイベントの値(省略可能)

例として、私の場合、各記事の下にある「リッチマーケティング:ダウンロード版バナー」のaタグに以下のように設定しています。※opt_valueは省略しています。

<a onclick="”ga('send','event','ad','download','post_bottom']);”" href="/download">
<img alt="ダウロード版もご利用ください" src="http://richmarketing.jp/wp-content/uploads/2013/07/dl-foot.png" width="560" height="200" />
</a>

なお、内部リンクのクリック数に関しては、下図のように「レポート > コンテンツ > ページ解析」から閲覧することができます。

gadata

2. コンバージョン測定

Google Analyticsには、サイトが目的とするページへユーザーが到達した割合を調べるコンバージョン分析機能があります。

cvr-setting-07-s

ウェブサイト改善するためには、まず、ゴール設定が必要です。ネットショップであれば、「購入完了」、サービス紹介用のウェブサイトであれば、「問い合わせ完了」や「資料請求」、「申込み」、ランディングページであれば、「メールアドレス登録」などがゴールとなります。

ゴールが見えれば、目標に対して、仮説を立て、Google Analyticsを見ながら、改善することができます。目標設定は、以下の手順で設定することができます。

2-1. 目標の新規作成

プロファイルの目標から「目標の作成」をクリックして、新規作成します。

ga-cvr-01

2-2. 目標の種類設定

次に目標設定の種類を設定します。ここでは、「カスタム」を選択します。

ga-cvr-02

2-3. 目標の説明を設定

続けて、目標の説明を設定します。名前は管理しやすい任意の名前を入力し、タイプは「目標」を選択します。

ga-cvr-03

2-4. 目標ページの設定

次は目標の詳細設定です。最終目標とするページのURLを入力します。

ga-cvr-06

例えば、メルマガ登録を目標とする場合、登録後に表示される「サンキューページ」のURLを設定します。※サンキューページにGoogle Analyticsのトラッキングコードが設定されている必要があります。

なお、入力するURLは、以下のようにドメイン以降のURLを入力します。

http://example.com/thanks.html ⇒ /thanks.html
http://example.com/sample/thanks.html ⇒ /sample/thanks.html

2-5. 目標達成プロセスの設定

最後に目標達成プロセスの設定です。目標達成プロセスでは、どのようなステップで、目標を達成するのかを設定します。

例えば、「入力画面」「確認画面」「完了画面」というプロセスで目標を達成するのであれば、下図のように「入力画面」と「確認画面」のページURLをそれぞれ設定します。

※最終的な「完了画面」は前項(ステップ2-4)の目標ページに設定するので、ここで設定する必要はありません。

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以上で、コンバージョン測定が可能になります。

3. サイト内検索の設定

Google Analyticsでは、サイト内検索で使われているキーワードを記録することができます。

サイト内検索は、サイトを訪問したユーザーがサイト内のコンテンツを検索するために利用するものなので、ユーザーの求めるコンテンツを直接的に知ることができます。

サイト内検索の設定は、「プロファイル > プロファイル設定」から設定することができます。

sitesearch

設定項目は以下の3つです。

  1. 「サイト内検索レポートを有効にする」を選択
  2. 「クエリパラメータ」を設定
  3. 「URLからクエリパラメータを削除」にチェック

※クエリパタメータとは、サイト内検索をした際のURLに表示される下図の赤線の部分で、「s」というパラメータが使用されているのが分かります。

site-search-2

4. メルマガや広告からのデータ測定

基本的にメールマガジンからのアクセスは参照元(WEB上でメールを表示している場合は除く)が記録されません。

そのため、メールマガジンからのリンクと通常のリンクとを区別することができません。これは、バナー広告なども同様です。

そこで、キャンペーン機能を使い、メールマガジン経由や広告経由のアクセスと通常のアクセスを区別する必要があります。

具体的には、以下のようにリンクにキャンペーン用のパラメータ(赤字の部分)を追加します。

http://example.com/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail
&utm_campaign=20130902_1

黒字の部分がリンク先のURL、その後の「?」以降がパラメータで、各パラメータは「&」で区切り、「要素=値」の書式で記述します。

それぞれの要素は下表のとおりです。

要素 内容
utm_source サイト名や広告などの参照元
utm_medium メディアの種類
utm_term CPC広告のトラッキングに使用
utm_content A/Bテストなどに使用
utm_campaign キャンペーンの名前

先ほどの例では、参照元が「newsletter」、メディアの種類が「mail」、キャンペーンの名前が「20130908_1」となっています。

なお、キャンペーン用のリンクはGoogleが提供しているGoogleアナリティクス URL生成ツールを使うことで、簡単に作成することができます。

5. 自分や関係者のアクセスの除外

通常、Google Analyticsの解析データには、自分が自分のサイトにアクセスした際のデータも含まれます。

したがって、より正確なデータを計測するためには、フィルタを利用して、自分のアクセスを除外する必要があります。

フィルタの設定は、「アカウント > フィルタ設定」より設定することができます。

ga-filter

上図のフィルタ種類項目の左から「除外」「IPアドレスからのトラフィック」「等しい」を選択し、自分のIPアドレスを入力します。

自分のIPアドレスが分からない場合は、以下のURLにアクセスしてください。

> ugtop.com/spill.shtml

下図のように自分のIPアドレスが表示されます。

ip-host

インターネットサービス・プロバイダを利用している場合、通常はインターネットに接続するたびにIPアドレスが変わってしまいます。このような場合、都度、フィルタを作成し、IPアドレスを除外するのではとても手間がかかります。

ですが、自宅や職場でルータを通じて、インターネット接続している場合は、ルータの設定を「常時接続」にすることで、IPアドレスが変わってしまう問題を防ぐことができます。

フィルタを利用する以外にも、ブラウザに「Googleアナリティクスオプトアウトアドオン」をインストールすることで、自分のアクセスを除外することができます。

ga-optout

Googel Chromeの「Googleアナリティクス オプトアウト」のインストール手順は以下のとおりです。※ブラウザによって、手順が異なります。

  1. 「Googleアナリティクス オプトアウト アドオンをダウンロード」ボタンをクリック
  2. 「+無料」をクリック
  3. 「Googleアナリティクス オプトアウト アドオンを追加しますか」が表示されるので、「追加」をクリック

6. 検索エンジンの追加設定

Google Analyticsでは、初期設定では、GoogleやYahooんどのあらかじめ登録されている検索エンジンしか解析することができません。

したがって、それ以外の検索エンジンに関しては、「オーガニック検索ソース」に追加登録する必要があります。

設定は、「プロパティ > トラッキング情報 > オーガニック検索ソース > 検索エンジンを追加」から行い、「ドメイン名」「ドメイン名」「クエリパラメータ」を登録すると、下図のように登録した検索エンジンが一覧で表示されます。

search-plus-2

なお、Googleによって予め設定されているデフォルトの検索エンジンは、自分で登録する必要はありません。

以下のデフォルト検索エンジンに含まれない、国内の代表的な検索エンジンリストを参考に設定してみてください。

検索エンジン名 ドメイン名 クエリパラメータ
au search.auone.jp q
Docomo search.smt.docomo.ne.jp MT
NAVER JAPAN search.naver.jp q
Excite websearch.excite.co.jp q
Hatena hatena.ne.jp q
So-net so-net.ne.jp query
Nifty search.nifty.com q
OCN wsearch.ocn.ne.jp MT

7. タイムアウト時間の設定

Google Analyticsでは、セッション単位で訪問者が計測されます。

初期の設定では、ユーザーがサイト内で何も操作を行わずに、30分経過するまでが1セッションに設定されています。

しかし、非常にボリュームのあるコンテンツなどでは、1ページ当たりの閲覧時間が長くなり、ユーザーが閲覧中であるにもかかわらず、セッションが切れてしまうことがあります。

この場合、次のアクセスからは別のアクセスとして、カウントされてしまうため、正確なデータを集計できなくなってしまいます。

また、初期設定の30分という時間は、ユーザーがトイレや食事、別の作業などを行なってるとすぐに過ぎてしまいます。

このような問題を回避するために、タイムアウト時間を多少余裕を持った時間を設定することをおすすめします。

参考として、このブログのタイムアウト時間は最大の4時間に設定しています。

GA-time

タイムアウト時間の設定は、「プロパティ > トラッキング情報 > セッション設定」から行うことができます。

8. インテリジェンスイベントのアラート設定

マイレポートの「インテリジェンスイベント」を利用すると、サイトの訪問数や滞在時間などの指標に一定以上の変化があった時に、その内容を記録し、レポートで確認することができます。

この機能により、アクセス状況の急激な変化を掴むことができます。また、インテリジェンスイベントのレポートは、メールで通知することもできるので、すぐに変化を把握することができます。

GA-inte

アラートの設定は、「インテリジェンスイベント > カスタムアラート > カスタムアラートの管理 > 新しいアラートを作成」から設定することができます。

9. カスタムレポートの設定

Google Analyticsは、カスタムレポートを利用することで、自分が確認したい項目を選んでレポートを作成することができます。

なお、カスタムレポートの作成方法に関しては、GAフォーラムさんが分かりやすく解説しているので、チェックしておこう。

本来であれば、個別に一つずつレポートを作成する必要がありますが、Google Analyticsのカスタムレポートには、テンプレートを共有する機能があるため、誰でもワンクリックで自分のアカウントに反映することができます。

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そこで、今回、私が普段、よく使っている5つのカスタムレポートをシェアします。Google Analyticsにログインしている状態で、各リンクをクリックすれば、共有することができます。

最後に

アクセス解析は、設定し忘れた集計データが2度と手に入らないことから、最初の設定がとても重要です。

ウェブサイトの財産とも言える解析データをもれなく取得して、ビジネスの成長に繋げて頂ければ幸いです。

それと、忘れてはいけないのは、これまで紹介してきたものは、ユーザーの動向を細かくチェックし、ウェブサイトの改善に役立てるための事前準備ということです。

設定したら終わりということではなく、定期的にウェブサイトの解析データをチェックして、よりよいサイトにするための改善に役立てて頂ければと思います。


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